ラグマス(1-終) - Old swordmans never die, they simply fade away

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Lv99になって踏ん切りがついたところでEP4が来た。
3次職の実装である。剣士もさくっとLv100到達。RO史上初のLv100超え剣士になった。
焼き鳥ギルドのメンバーも世界も3次職で盛り上がっていた。
SEAから日本に来た時にSEAはEP4だったので、やっと周りと自分の知識が揃ったタイミングだった。

ここでふと頭に「休止」という言葉が頭をよぎった。
当初は様々な困難にぶつかっていたギルドメンバー達はすっかり成長した。もう自分が助けられる事は何も無い。
この頃はギルド内でのパーティは固定されており誰とも一緒に遊ぶこともなく、更にメンバーと話す事も殆ど無くなっていたので

「これなら黙って消えても問題ないかな」

と思い始めた。

その頃は一緒にマビノギモバイルをやっていた友人が少し時間が取れる様になり、マビノギモバイルの英語版を遊ぶ時間が長くなっていた。
ラグマスは鎖で180分(+弟子時間)消化するのが面倒になっていたし、同じことの繰り返しで飽きていた。他の人より半年先行してやっていたのでそりゃ飽きる。

やる気が無い状態で邪魔するのもあれだからギルドから脱退する事を考えた。

「でも、もうちょっと一緒に遊びたかったかな」

とはちょっと思った。

ちょっとは思ったが無理にパーティに入れてくれなんて言える訳でもなく、自分の為に同じクエストやダンジョンを再度やってくれなんて更に言える訳でもなく。
また、3次職まで上げたキャラの育成を放棄して周りに追いつけなくなったのは自分なので責任は自分にある。

自分は早朝にギルドホールに行き、人知れずギルド脱退処理を完了させた。
ありがとうさようなら。元気でね。
メンバーは皆察していたのか、SNS等でも特に声を掛けられる事も無かった。

結局3カ国巡ったけどインペリアルサイズの仲間には会えなかったな。
皆元気にしているんだろうか。一番「いるはずのない」日本なんだから仕方ないか。
SEAに戻って再度探してみたがやっぱり誰もいなさそうだった。