ラグマス(2-2) 復帰

翌日ラグマスを久々に起動。
あれからROMも全くやっていなかったので本当に久しぶり。

キャラ名を教えて貰ったのでwisしようとしたらチャットのタブに赤い点が出ている。
wisが来ているらしい。
まだ名前を教えてないのに誰だ・・・?

「帰ってきたの?」

焼き鳥ギルドの網タイツ様だった。

「うん。十数年振りに友達と再会したんで一緒に遊ぶ為に復帰した」

Kさんが所属しているギルドに入る話をした。
後から思い返すと「焼き鳥に帰らない」と遠回しに言った事で網タイツ様はどことなくがっかりした感じだったのだが、当時はKさんと再会したことで浮かれていて全く気にしていなかった。ごめん。もうちょっとフォローすべきだった。

Kさんに連絡してギルドに入れてもらう。
話しているとダンジョン関係がクリア出来なくて困っている模様。
ギルドメンバーが少なくタンクが居ないことで長期戦が出来ず、ETはまだなんとかなってもカードダンジョン(CD)がクリアー出来ないらしい。

「数秒で良いからプロボして引っ張ってくれたら後は何とかする」

とのことなので、クルセを作る事にした。
GXクルセだったKさんではなく自分がクルセをするというのは何の因果なんだろうか。

年月を経たKさんはメンバーに「軍師」と慕われており、素晴らしいリーダーシップを発揮していた。
それに対して俺はフラフラフラフラと一体何をやってんだか・・・。

無印を引っ張り出してきてギルドに加入させ、余っていたコインでクルセイダーを解放して転職。
引退時はレンジャーだったのだが持ち物を全部店売りして処分したので何もかもすっからかん。
ゼロからやるのも新しいチャレンジだ。これくらいハンデだハンデ。
SEAでクルセは(良くも悪くも)経験済なので、とりあえず安価で揃えられる暫定的な装備を準備した。

早速メンバーでETに突入。
位置を取って火力に敵が寄らない様に引っ張る。ふとプリを担当しているKさんの位置を見る。
「ここに居て欲しい」という位置にKさんが立っていた。
「次はこの位置で引っ張る」と決めて移動すると到達地点にSWが置かれる。
HPが危険域だなと蜂蜜のショートカットを押そうとするとコルセオヒールが飛ぶ。
流石に長い付き合いだけあって、彼の立ち位置が手に取る様に分かる。相手もきっとそうなのだろう。

メンバーがびっくりするペースでETを消化した。
続けてCD。事前に作戦会議もとい、自分とKさんでどう立ち回るべきか相談。
やってみるとやはり位置が手に取る様に分かる。
まだクルセでプロボ以外全然準備出来ていなかったのだが、何の問題も無くクリアー出来た。
素晴らしい。伸びしろしか無い。
この後難易度を上げたCDもチャレンジしたが、流石にクリアー出来なかった。
でも絶対無理という感じはしない。むしろ負ける気がしねぇよ。

ROM、ラグマスでこれまで何人も組んでいるが、ここまでぴったり連携が出来るのは初めてだった。
(相手がどう思っているか知らないが)個人的に高い評価である網タイツ様でもここまで完璧に連携することは出来なかった。
長い期間を経てようやく自分が欲しかったものを得た実感があった。